シュヴァルツシルト 狂嵐の銀河 (PC-9801 EGGコンソール版) 攻略

「シュヴァルツシルト 狂嵐の銀河 (PC-9801 EGGコンソール版)」の攻略&レビュー記事です。

本作は、工画堂スタジオがリリースしていたSLG「シュヴァルツシルト」シリーズの第一作目です。
「シュヴァルツシルト」シリーズは、シナリオ重視のSLGで特にバックグラウンドストーリーが濃密になっています。とはいえ、それを理解していない状態でもゲーム自体は楽しめるようになっています。

ナンバリングタイトルの正伝、アルファベットタイトルの外伝、コンシューマーゲームで発売されたその他に分類され、基本的には正伝>外伝=その他の順で難易度が高いです。(正伝が一番難易度が高い)

目次

ゲームシステム

戦略画面では、1年が1~7TURNの計8TURNに分かれています。また、1TURNあたり20STEP分の命令が実行可能です。
各種命令は数STEP分消費するので、それほど沢山の命令はこなせません。(特に終盤で全艦隊を操作する際にやりくりに苦労します)

基本戦略

自国の国力を高め(敵惑星の占領や小惑星探査)つつ、NT値(生産できる戦艦のレベル※最大1600)やSV値(1艦隊に所属できる艦数※最大500)をアップさせていきます。
ただし、NT値に関しては他国も連動して上がっていきますので要注意です。(計算しながら上げるか、序盤に上げきってしまうか…)

基本戦術

1国家4艦隊が原則で戦闘時には、どこに居ようとも全艦隊が戦闘に参加するスタイルです。

基本的には、敵艦の背後をとって攻撃するのが鉄則です。(※クラーリン戦は除く)
特にE型戦艦までは背後への攻撃力が0なので、反撃の恐れがありません。また、戦艦のレベルによって、移動力も異なってきますので、NT値の制御が重要になります。
※クラーリン戦は側面が弱点となります。(新型クラーリンは前面)

また、敵艦は艦隊戦の場合は旗艦を、惑星戦の場合(自国の惑星が侵攻された場合)は、惑星を狙って行動してきます。
特に、戦闘MAP上の上下運動を優先して、横軸が合うと左右運動に移行します。なので、なるべく艦隊戦になるようにして、旗艦を囮に敵艦の背後を突きましょう!

攻略

対反乱軍戦

最序盤にして最難関な対反乱軍戦。なんと言っても、自国はA型戦艦9隻×2艦隊しかいないのに、反乱軍はC型戦艦5隻×2艦隊。しかも、TURN終了時に40隻以上補充が入って、C型戦艦50隻弱とC型戦艦5隻の2艦隊で攻めてきます。
よく分からないままプレイしていると、わずか数TURNで主星を攻め滅ぼされてしまいGAMEOVERとなります。

  • 第1艦隊に15隻、第2~4艦隊に1隻(囮)を配備し直します。
  • 囮艦隊をサワシに移動させます。(第1艦隊は移動させない)
  • タテオとサワシに敵艦隊が進軍してきますが、多分タテオの方はC型戦艦5隻が旗艦だと思われますので、惑星防衛力で迎撃します。(以降、惑星防衛力はほぼ無意味なのでゲームを通じて、アップさせる必要はありません)
  • 囮艦隊を進軍させて敵艦隊の進路を妨害します。(妨害が主目的なので、こちらからは攻撃をしかけない)
  • 戦闘になったら旗艦を囮にして、第1艦隊で敵旗艦の背後を攻撃します。(良くて2回、基本は1回のみ攻撃のチャンスがあります。攻撃したら撤退しましょう)
  • うまく繰り返すことができれば、サワシが攻撃されるころには敵艦隊の数が減っており、サワシの惑星防衛力で迎撃できるかと思われます。(ギリギリのラインなので、サワシが落とされる場合もあります)
  • 最初に敵艦隊を全滅させると、数十隻のC型戦艦が何処からともなく敵艦隊に補充されます。(以降は毎年0TURN終了時に敵艦隊に補充されます)
  • 敵艦隊を捌きつつNT値に投資して、E型戦艦あたりを生産できるようにして、第1艦隊に30隻程度配備します。(敵艦隊を捌くことが楽になります)
  • 小惑星探査で資金惑星を発見しておきましょう。(あるとないとでは難易度が大きく変わってきますので、最初の数TURNで発見しておきましょう)

捌くことが安定してきたら再度NT値に投資して、生産できる戦艦レベルをアップさせていきます。
ただし、星暦3964年以降は急激に戦力が増強されますので、実質、星暦3964年0TURNが攻略期限となりますので、それまでに反乱軍を鎮圧します。

筆者の場合、反乱軍鎮圧までにJ型戦艦50隻を第1艦隊に配備することができました。
また、反乱軍鎮圧までに次の相手バディ共和国の惑星近辺に艦隊を派遣しておきましょう。

資金惑星を発見している状態で劣勢に陥ると、ホンシャ帝国から資金惑星と引き換えに戦艦提供の申し出がありますが、損なので拒否しましょう。(ただし、印象度が下がる)

対バディ共和国戦

反乱軍を鎮圧すると外交ができるようになり、聖マリン公国からお祝い(星間援助)が届きます。(自国に対しての星間援助はこれが最初で最後になります)
また、バディ共和国から脅迫(資金惑星を寄越せ!)が来て、断ると翌TURNに宣戦布告されます。仮に要求を飲んでも、その後も資金・資源への要求が続き、最終的には宣戦布告されます。
対反乱軍戦中にしっかりと自軍を育てていれば、従う必要はないので、主導権を握るためにもこちらから宣戦布告してあげましょう。

  • 宣戦布告後、速やかにバディ共和国の主星以外を占領して、主星に1艦隊を接触させます。
  • バディ共和国の艦隊が、毎ターン攻撃してくるので迎撃します。(以降、バディ共和国を攻め滅ぼすまで繰り返します)
  • 他2艦隊を次の相手ホンシャ帝国の主星を攻撃できる位置に進軍させておきます。(引き続き第1艦隊は移動させない)
  • 小惑星探査で資源惑星を発見しておきましょう。
  • バディ共和国攻略までに、NT値を現時点でMAXの1500にSV値を100~120程度に上げて、第1艦隊にP型戦艦を100~120配備できるようにします。
  • 聖マリン公国と攻守同盟を結ぶことも可能です。

P型戦艦100隻を目安に戦力増強を努めてから、バディ共和国を攻略すると良いかと思われます。できれば、もっと多くかつ艦隊能力を各艦隊3000程度までアップさせたい所ですが、あまり時間を掛けすぎると、ホンシャ帝国の戦力が整ってしまうので注意が必要です。(後述のイベントでホンシャ帝国第1艦隊は壊滅するので、第1艦隊以外にP型戦艦が配備される前あたりがベストです)

更に言えば、ホンシャ帝国への攻撃を見送って自国領に籠もってもOKです。(クィラ大帝国のみは必ず戦う必要があります)
ただし、生産能力不足&同盟国獲得不可で勝利は難しいでしょう…

対ホンシャ帝国戦

対ホンシャ帝国については、速攻による主星占領が最適解となります。
普通に戦っても良いのですが周辺国との競争となり、うまみが少なくなります。(更に後の敵国候補が強化されてしまう)
問題は宣戦布告時期です。独立星間連邦成立後すぐが良いと思われます。(その前だとホンシャ帝国属領が援軍で来てしまうし、より遅くなると周辺国にホンシャ帝国の惑星が取られ始めてしまう)

  • バディ共和国攻略後、クィラ大帝国がジェニチ星国に宣戦布告、領土拡大を始めます。また、大コウホウ国とケイリ氏族国が攻守同盟を締結します。
  • バディ共和国攻略後、ホンシャ帝国にて宇宙震が発生、ホンシャ帝国第1艦隊が壊滅します。
  • 宇宙震が発生後、ケイリ氏族国がホンシャ帝国に宣戦布告します。
  • ケイリ氏族国がホンシャ帝国に宣戦布告後、イチクリ連邦がホンシャ帝国に宣戦布告します。
  • イチクリ連邦がホンシャ帝国に宣戦布告後、ホンシャ帝国属領が独立を宣言し、独立星間連邦となります。

上記の通り、バディ共和国攻略後は激動の時代が始まります。継続してP型戦艦の建造とSV値および艦隊能力のアップを行いましょう。

対ケイリ氏族国戦

  • 神聖アギ帝国がリッカ自治領に宣戦布告します。
  • 聖銀河教皇国とエムジー星国が攻守同盟を締結します。
  • イチクリ連邦とクィラ大帝国が攻守同盟を締結します。
  • 独立星間連邦と聖銀河教皇国が攻守同盟を締結します。
  • イチクリ連邦と領土が接した後、TURN終了時にイチクリ連邦から宣戦布告されます。(クィラ大帝国が援軍で出張ってくるので、非常に厳しい戦いになります。なので、不可侵条約を締結しておきましょう)
  • 聖マリン公国が独立星間連邦より嫌がらせを受けていると報告が入ります。
  • 聖マリン公国が独立星間連邦より更なる嫌がらせを受けていると報告が入ります。(この時点で聖マリン公国と攻守同盟を締結していると、聖マリン公国側から迷惑を掛けないようにと破棄の申入が行われます)
  • 聖マリン公国傘下の惑星ミツモが独立星間連邦へ寝返り、遂に聖マリン公国が独立星間連邦に宣戦布告します。(事前に準備しておけば救うことも可能ですが、あまり意味はなく、救わない場合は速攻で滅亡します)
  • ケイリ氏族国が大コウホウ国を吸収する形で合併します。
  • カケル君主国と聖銀河教皇国が不可侵条約を締結して、カケル君主国が独立星間連邦に宣戦布告します。
  • 神聖アギ帝国がリッカ自治領に宣戦布告して暫く後に、クィラ大帝国が神聖アギ帝国に宣戦布告します。
  • クィラ大帝国が神聖アギ帝国に宣戦布告して暫く後に、クィラ大帝国とケイリ氏族国が領土を接していると、クィラ大帝国がケイリ氏族国に宣戦布告、南下政策が始まります。
  • クィラ大帝国と領土が接すると、クィラ大帝国から宣戦布告されます。

上記の通り、多数のイベントが発生しますが、ここで重要になってくる国家はカケル君主国と神聖アギ帝国、それにイチクリ連邦です。

カケル君主国は同盟国として非常に優秀で、特に対クィラ大帝国戦までは貴重な戦力となります。早めに攻守同盟を締結しましょう。
神聖アギ帝国も対クィラ大帝国戦で助けになるので、クィラ大帝国に弱体化され過ぎないように注意しましょう。
イチクリ連邦は不可侵条約を締結し続ければ、最後まで敵対することはありません。後述しますが、所有惑星数でイベントが発生するので、所有惑星数次第で滅ぼすかどうかを決めると良いかな思います。

対ケイリ氏族国戦ですが、対ホンシャ帝国戦と同様に速攻による主星占領が最適解で、宣戦布告時期が問題です。
早くに攻略してしまうとクィラ大帝国との開戦が早まってしまい厳しい戦いになってしまいます。
そのため、宣戦布告時期はクィラ大帝国が神聖アギ帝国に宣戦布告後が良いと思われます。

ケイリ氏族国はO型戦艦がMAXなので、さほど苦労はしないかと思われます。(カケル君主国と攻守同盟を締結しているとより楽です)
それよりも続けての戦いとなる対クィラ大帝国戦を見据えての行動を心がけましょう。

対クィラ大帝国戦

各国、P型戦艦の配備が進んでいて、クィラ大帝国もこちらより多数のP型戦艦を所有しているかと思われます。
自国だけでは少々厳しい戦いになりますが、カケル君主国と神聖アギ帝国の援軍があれば、さほど苦労せず、初戦を制することができると思われます。
一度壊滅させてしまえば、あとはTURN毎に30隻強程度しか補充されないので、簡単に凌げるようになります。

・所有惑星数が40以上になる
・クィラ大帝国を攻略する
・星暦4000年を迎える

上記何れかの条件を満たしてしまうと、最後の敵であるクラーリンの出現イベントが発生してしまいます。
そのため、条件を満たさないように戦力を充実させましょう。

  • P型戦艦を1000隻できれば2000隻用意する
  • SV値をMAX500まで上げる
  • 各艦隊の艦隊能力を6000以上できればMAX9999に上げる

筆者の場合、イチクリ連邦は残しつつ、エムジー星国を攻略してアサコ大公国と攻守同盟を締結しました。
その後、クィラ大帝国の惑星を所有惑星数が40以上にならない程度に占領し、戦力増強に努めました。

対クラーリン戦

十分に戦力を増強したら、クィラ大帝国を攻略してクラーリン出現イベントを発生させましょう。
MAP右上の空白地帯に宇宙要塞ゼオとクラーリン艦隊6個が出現して、アサコ大公国に向かって進軍してきます。

クラーリン艦隊は、以下のような特性を持ちます。

  • 1TURNの移動距離が自軍に比べて2倍であること
  • 撃破すると翌TURNに宇宙要塞ゼオの周辺に戦力MAXで復活(再出現)すること
  • 弱点が背後では無く側面であること(ただし、新型は正面が弱点)

同盟国をうまく使ってP型戦艦を残存させつつ戦いましょう。(P型戦艦は補充が厳しいことと後の売却元にするため)

クラーリン出現後、しばらく放置しているとアサコ大公国の惑星が陥落していきます。
ある程度陥落すると、アサコ大公国が惑星ヒサキを前線基地として譲渡してくれるので、そこからが対クラーリン戦の本番です。

クラーリン艦隊を一定数撃破するか、空白地帯に艦隊を進めると新型クラーリンが出現し、更に追加の2艦隊が聖銀河教皇国の近辺に現れて、聖銀河教皇国を攻撃し始めます。
聖銀河教皇国をサクッと滅ぼすと自国に向かって進軍を開始するので、迎撃したくなるところですが最低1惑星は犠牲にしないといけません。

自国の惑星が陥落するとQ型戦艦の開発イベントが発生しますので、速やかにNT値をMAXに上げてQ型戦艦を製造できるようにしましょう。

最強のQ型戦艦といっても、能力自体はP型戦艦と大幅な差はありません。
一番はP型戦艦と同等の能力で、製造コストが五分の一程度であることです。(つまり大量生産ができ、艦数を維持できるようになる)

全艦隊(予備艦隊も含めて)にMAX配備できたら、宇宙要塞ゼオに向かって進軍を開始しましょう。
全艦隊+同盟国艦隊を動員すれば、小細工無しで攻略できると思います。

無事に撃破すればエンディングです。

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